首が辛くなりやすい時

イライラしながらのパソコン作業、長時間の力仕事、そして食事も含めれば一日の中で歯を噛み締めている時間は意外と長いもの。人によっては、寝ている時もつい歯を食いしばってしまうなど…。このような習慣、実は首のストレスとなり、首の辛さに関わることが多いのです。
小さなコリも、積み重なれば大きなコリに!
小さいうちにコツコツとケアをしましょう。
今回は、首が辛い時に効果的な「こめかみ・側頭筋(そくとうきん)」や「あご・咬筋(こうきん)」のほぐしをご紹介します。
側頭筋と咬筋は、主に口を閉じたり開けたり、物を咬むすり潰すといった動作時に働きます。
では、なぜこの筋肉が首の付け根の辛さに関係するのか?
実際に体感してみましょう。
後頭骨の下に指をそえ、歯を食いしばってみてください。
指をそえた首の部分が、盛り上がるように硬くなりませんか?
そしてこの状態が長時間続く事を想像してみてください。
もう、お分かりになりますよね。
「首も疲れます!」
側頭筋と咬筋の疲労が「首が辛くなる」症状の一因になるんです。
セルフケアを始める前に[頭を後側へ倒す][頭を前方へ倒す][頭を左右に倒す]動きをおこない、首の動きや痛む場所などを確認しましょう。
こめかみ周り(側頭筋)のほぐし

- 上あごの側面をたどり、骨の出っ張りに触れます。
出っ張りの手前または下を指先でやさしく押しまわし、ほぐします。 - 眉尻の斜め上をたどると、出っ張りに触れることが出来ます。その出っ張りの下に小指をあてます。
三指(人差し指、中指、薬指)も写真図を参考にあてましょう。
やさしく押しまわし、ほぐします。
それぞれ10秒ほどかけ、ほぐしましょう。
あごの側面(咬筋)のほぐし

- フェイスラインに三指(人差し指、中指、薬指)をあてます。
やさしく押しまわし、ほぐします。 - ほほ骨の後ろ寄りに二指または三指をあてます。
やさしく押しまわし、ほぐします。
それぞれ10秒ほどかけ、ほぐしましょう。
始める前と比べてどうですか?
「動きやすくなった」「辛さが軽くなった」と感じたら、あなたの症状に効果的なセルフケアといえるでしょう。是非、お仕事や家事の合間に続けてみてください。
残念ながら「効果をあまり感じられなかった」と感じられた方。
また別の原因があります。
今後も、様々なセルフケアを紹介してまいりますので、是非ご覧ください。